不妊治療で妻が受けた13回の日帰り手術には、加入していた民間の医療保険から手術給付金が出ました。合計で455,000円です。妻のこの保険は、元保険屋の私が以前に提案したものですが、私たち夫婦は不妊治療を始める前に、入院日額を10,000円から7,000円に減らしていました。

- 不妊治療を始める前に、いまの医療保険でいくら受け取れるか知りたい方
- 保険料を下げるために、医療保険の入院日額を減らそうか迷っている方
- 保険証券の手術給付金の欄を、どう読めばいいか分からない方
倍率型の医療保険で不妊治療の手術が給付の対象なら、手術給付金は「入院日額×日帰り手術の倍率」で決まります。入院日額が10,000円のままなら、妻の受取額は650,000円でした。入院日額を減らす前に、自分の契約が倍率型かどうかを保険証券で見ておいてください。
倍率型の手術給付金は「入院日額×倍率」で決まる
民間の医療保険の手術給付金には、手術1回ごとに決まった金額が出る「定額型」と、入院日額に倍率をかけて金額が決まる「倍率型」の2種類があります。
倍率型の手術給付金(1回あたり)= 入院日額 × 手術の倍率
妻の契約も倍率型で、いまの入院日額は7,000円です。
妻の不妊治療の手術は、13回すべて日帰りだった
不妊治療は2022年4月から健康保険の対象になりました。民間の医療保険には、公的医療保険で「手術料」の対象になる手術を手術給付金の対象にしている契約があり、その契約なら不妊治療の手術も対象になり得ます。保険会社のよくあるご質問での案内は、次のとおりです。
公的医療保険制度の「手術料」の算定対象となる不妊治療を受けられた場合、手術給付金のお支払い対象となる可能性があります。(大樹生命 よくあるご質問)
妻が受けた人工授精や採卵術、胚移植術など、計13回の手術は、すべて入院しない日帰りでした。
妻が入っている商品には、入院中の手術を20倍にする型もありましたが、入院しない手術はどちらの型でも5倍です。日帰りの手術を何度も受ける不妊治療では、入院中の倍率が高くても受取額は変わりません。受取額の差は、日帰り手術の倍率と、その元になる入院日額から生まれます。
私たちは入院日額を10,000円から7,000円に減らしていた
私たち夫婦は、不妊治療を始める前に、妻の保険の入院日額を10,000円から7,000円に減らしていました。先進医療特約など、ほかの保障は変えていません。
妻の契約は、日帰り手術13回で455,000円
妻の医療保険は、いまの入院日額が7,000円の終身型で、手術給付金は「入院中の手術=入院日額×10倍、日帰り手術=入院日額×5倍」の契約です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入院日額 | 7,000円(減らす前は10,000円) |
| 入院中の手術 | 日額×10倍(70,000円) |
| 日帰り手術 | 日額×5倍(35,000円) |
| 給付を受けた手術 | 日帰り手術13回 |
| 手術給付金の合計 | 35,000円×13回=455,000円 |
治療費や先進医療の給付まで含めた全体の収支と、13回の手術の内訳は、不妊治療は民間医療保険も使える!健康保険適用後の費用と給付金のリアル体験談にまとめています。
入院日額が10,000円のままなら、13回で650,000円

| 入院日額 | 1回あたり(日帰り5倍) | 13回の合計 |
|---|---|---|
| 7,000円(いまの契約) | 7,000円×5=35,000円 | 455,000円 |
| 10,000円(減らす前) | 10,000円×5=50,000円 | 650,000円 |
倍率型では、入院日額を減らすと手術給付金も同じ割合で減ります。妻の場合、日額を3割減らしたことで、不妊治療の手術給付金も195,000円少なくなりました。
私は、保障を減らしたことをいまは後悔しています。日額を下げたぶん手術給付金も減ったので、やみくもに入院日額を減らさないほうがよかったと感じました。
保険料を下げる判断にも理由はある
私たちは保険料を下げたくて入院日額を減らし、妻も同じ考えでした。いくら保険料が下がったのかは、覚えていません。
倍率型の医療保険では、入院日額が入院給付金だけでなく、手術給付金の元にもなります。入院給付金だけで判断せず、手術給付金がいくら減るかも並べて見ておくべきでした。
自分の入院日額と倍率は、保険証券で確かめる

保険証券(見当たらなければ約款)の手術給付金の欄で、次の3つを確かめます。表記は保険会社によって違いますが、手術給付金の欄には「入院給付金日額の◯倍」のように書かれていることが多いです。
- 【入院日額】入院1日あたりの給付金の額
- 【入院中の手術の倍率】入院して受けた手術の倍率
- 【日帰り手術の倍率】入院しない手術(日帰り・外来)の倍率
倍率型の契約なら、不妊治療の受取額は「入院日額×日帰り手術の倍率×回数」で計算できます。妻の契約なら、7,000円×5倍×13回=455,000円です。
定額型の契約なら、倍率の代わりに「日帰り手術1回◯円」のような金額が書かれています。不妊治療の手術がそもそも給付の対象かどうかも、商品によっては対象外です。同じ会社でも、契約した時期で扱いが違う場合があります。保険証券や約款を見ても分からないときは、保険会社に「不妊治療の手術は対象ですか、1回いくらですか」と聞くのが確実です。
入院日額を減らす前に、手術給付金の減り方も比べる
保険料を下げるために入院日額を減らすなら、下がる保険料と、減る手術給付金を並べて考えるのが現実的です。不妊治療のように日帰りの手術を何度も受けると、日額の差による手術給付金の差が、回数分だけ積み重なります。
保障を変えたり入り直したりするときは、次の点にも気をつけてください。
- 【告知】不妊治療を始めたあとに新しく入ると、告知の関係で加入できなかったり、不妊治療が給付の対象外になったりすることがある
- 【解約の順番】入り直すなら、いまの契約は新しい契約が決まるまで解約しない
保険会社や相談窓口で具体的な金額を出してもらうと比べやすくなります。
まとめ:入院日額を減らす前に、手術給付金も確かめる
- 倍率型の医療保険で不妊治療の手術が給付の対象なら、手術給付金は「入院日額×日帰り手術の倍率」で決まる
- 妻の契約は日額7,000円・日帰り5倍で13回455,000円。減らす前の10,000円なら650,000円だった
- 保険料を下げる判断にも理由はあるが、倍率型では日額を減らすと手術給付金も同じ割合で減る
- 日額を減らすなら、下がる保険料と減る手術給付金を並べて考える
不妊治療をこれから考えている方は、保険証券の手術給付金の欄を一度見ておいてください。


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