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転職を繰り返すHSPは異常? 6回転職した私が気づいたこと

HSP転職・働き方
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転職を何度もしていると、ふと「自分は異常なんじゃないか」と思う瞬間があります。私自身、これまで6回の転職を繰り返してきた人間です。まわりが同じ会社で何年も働き続けているのを見ると、自分だけがうまくやれていない気がして、長いあいだ落ち込んでいました。

  • 転職を何度か繰り返していて、「自分は異常なのかな」と不安になる方
  • 周りは同じ会社で長く働いていて、自分だけ続かない気がしている方
  • また同じ失敗を繰り返さないか、次の一歩に迷っている方

でも、いまはこう思っています。転職を繰り返すことは、それ自体が異常なわけではありません。少なくとも私の場合は、「自分に合う環境を探していた過程」でした。ここでは、そう思えるようになるまでに気づいたことを書いていきます。


この記事でわかること

  • 「転職を繰り返す=異常」ではない、と私が考える理由
  • HSPの気質と「続きにくさ」が、どうつながっているのか(傾向として)
  • 続いた職場と、続かなかった職場があったこと
  • 転職回数が多いと、不利になるのかという不安について
  • 疲れてしまったときの、次の一手

※HSP(Highly Sensitive Person)は、刺激や人の感情を受け取りやすい気質を指す考え方です。病気や障害ではありません。ここで書くのは、あくまで私個人の体験と、そこから感じたことです。


「すぐ辞めたい」と思ったのは、6社のうち2社だった

転職の回数だけを見ると、多いほうだと思います。ただ、入社してすぐ「ここは合わない、早く辞めたい」と強く感じた会社は、6社のうち2社です。

残りの職場は、合わないなりに続いたり、むしろ落ち着いて働けたりしました。どこに行っても続かなかった、というわけではありません。合う環境と合わない環境の差が、私にとっては大きすぎた、というのが正直なところです。

やっかいなことに、その差が「環境との相性」から来ていると、当時の私は気づけませんでした。合わないと感じるたびに、原因を自分の根性に求めては、また次の会社へと移っていました。相性の問題だと腑に落ちるまでには、ずいぶん遠回りをしたように思います。転職の回数が増えたのも、その遠回りがあったからです。


「自分は異常なのかな」と思っていた頃

とはいえ、渦中にいるときは、そんなふうに冷静には考えられないものです。

まわりの人が同じ会社で長く働いているなかで、また職場を変えることになる自分に、「社会人として失格なのかもしれない」と、当時の私はずっと引け目を感じていました。その気持ちは、回数を重ねるほど強くなるばかりです。

HSPという気質の考え方を知って、その見方は少しずつ変わっていきました。「なぜ自分は、同じ環境でみんなのように平気でいられないんだろう」。長く感じていたその疑問が、少しだけ腑に落ちたのを覚えています。人よりも刺激や人間関係を受け取りやすい気質があるなら、合わない環境で消耗しやすいのも、無理のないことだと思えたからです。

「異常」なのではなく「受け取り方が人と少し違うだけ」なのだと捉え直せたことは、私にとって小さな転機になりました。


なぜ私は、合わない環境だと続かなかったのか

HSPだから必ず続かない、ということではありません。

HSPの気質は、ざっくり言えば「深く受け取る」「刺激を受けやすい」という形で出ます。合わない環境にいると、この受け取りやすさが、消耗として積み上がっていきがちです。

  • 強い刺激が続く環境(大きな音、慌ただしさ、常に人がいる空間)で、消耗が抜けにくい
  • 人の機嫌や場の空気を受け取りすぎて、気づかないうちに疲れがたまる
  • 「見込みは何件?」のように、読めないことを数字で約束させられる場面で、強い負荷を感じる

こうした負荷は、日々少しずつ積み重なっていくものです。はっきりした事件がなくても、ある日ふいに「もう限界かもしれない」と感じる瞬間が訪れます。私が続かなかったのは、根性の問題ではありません。合わない環境で消耗が積み重なった結果だったのだと、いまは思います。逆に言えば、負荷の少ない環境でなら、続けられたのかもしれません。


続く職場と、続かなかった職場があった

私の場合、どの職場もダメだった、というわけではありません

長く落ち着いて働けた職場もあれば、早い段階で合わないと感じた職場もありました。振り返ると、続くかどうかを決めていたのは私の根性ではなく、その場所との相性だったと思います。

続かなかった職場に、共通していたこと

  • 一つの決めごとに、多くの人の調整が必要な大きな組織だった
  • とくに中途で入ると、すでに出来上がった環境に放り込まれる形になった
  • 何を考えているのか読めない人が、上司やメンターだった

もともと私は、自分の意思決定にあまり自信がありません。だから「これで大丈夫かな」と迷いやすく、その決定に関わる人が多いほど、人の目が気になって動けなくなります。関わる人数が増えるほど、精神的な疲労は比べものにならないくらい大きくなっていきました。相手の顔色ばかり読んでしまい、仕事そのものより「また間違えるのでは」という不安に神経を使って、あっという間にすり減っていったのを覚えています。

落ち着いて働けた職場

長く働けた職場は、数字の結果だけでなく、過程や人柄も評価してくれました。困ったときに安心して相談できる空気があり、それだけで同じ仕事でもずいぶん楽になります。金融商品を扱う部門で成績を評価されたときも、押しの強さではなく、この気質のほうが活きていました。

落ち着いて働けた職場には、少人数の部署だったという共通点もあります。新卒で入った会社では、立ち上げまもない小さな部署で、サービスの設計を1から考える仕事をしました。これはひとつの例で、ほかにも、誰かに細かく干渉されず自由に動けた仕事は、振り返るとどれも楽しかったように思います。

だから結局、私は何もないところから、自由に考えて形にしていくことが好きなのだと思います。いわゆる0→1です。反対に、決まったやり方をそのとおり進めること自体は、あまり得意ではない気がしています。

「良い会社/悪い会社」で分けているわけではありません。同じ職場でも、合う人もいれば合わない人もいるものです。自分にとっての条件が見えてくると、次を選ぶときの軸ができます。

続いた職場と続かなかった職場の共通点の対比図(続かなかった=大人数・中途で出来上がった環境・読めない上司/落ち着けた=少人数・立ち上げ期・横並び)

「繰り返す」中で見えてきた、自分の条件

何度か環境を変えてきたからこそ、自分に合う条件が、だんだん具体的になってきました。

最初は「なんとなく合わない」としか言えませんでした。それが、経験を重ねるうちに、こんなふうに言葉になってきます。

  • 大人数で調整が必要な組織より、少人数で動ける環境が合う
  • 出来上がった場所に中途で入るより、立ち上げの段階から関われるほうが落ち着く
  • 自分が一番わかっている、または横並びで始められる環境だと、力が出る

たとえば私は、いまはスタートアップで働いています。入った当初は社員10人ほど(関わる人を入れても30名ほど)の規模で、立ち上げに近い時期から関われました。会社が育って総勢100名を超えたいまは、昔ほどの自由度はありません。それでも、慣れた環境で自分の立ち位置ができているので、落ち着いて働けています。学生時代までさかのぼっても、居酒屋のオープニングスタッフとして入ったバイトは、めずらしく長く続きました。

一度で完璧に合う場所を選べる人は、そう多くありません。何度か試すうちに、自分に合う環境が少しずつ見えてくるものです。そう考えると、繰り返した時間も、意味のある過程だったと感じます。


転職回数が多いと、不利になる?

転職回数の多さを不安に感じる方は、少なくないでしょう。

転職回数が多いと、採用の場面で「またすぐ辞めるのでは」と見られることは、たしかにあります。回数そのものを、なかったことにはできません。

ただ、回数そのものよりも、次を「どう選ぶか」のほうが大切だと私は考えています。行き当たりばったりで変えてきたのか、それとも、自分に合う環境を見極めながら動いてきたのか。後者であれば、繰り返してきた経験は「自分を知る過程だった」と、前向きに説明できます。

そのためにも、次を選ぶときは、「何ができるか」より先に「どんな環境なら合うか」で考えることが大切です。ここは一人で抱えず、相性を一緒に考えてくれる相手を頼るのも、ひとつの方法だと思います。


「繰り返す」ことは、悪いことばかりではない

もちろん、転職が続くことに不安がないわけではありません。ただ、いまは少しだけ、別の見方もしています。

合わない場所に無理してとどまり続けるより、自分に合う環境を探して動いたからこそ、見えたものがありました。何が自分をすり減らし、どんな働き方なら力が出るのか。繰り返す中でそれが少しずつ分かってきたことは、決してムダではなかったと思っています。

「続けること」だけが正解ではありません。自分に合わない場所で消耗し続けるより、合う場所を探して動くことも、立派なひとつの選択だと、いまは思えます。


疲れてしまったときは

とはいえ、繰り返すこと自体に疲れてしまうこともあります。そんなときは、一人で抱え込まないほうがいいというのが、私の実感です。

次を探すなら、「どんな環境なら合うか」を軸にすると、同じ失敗を繰り返しにくくなります。合う環境を一緒に探してくれる相手を頼るのも、ひとつの方法です。

つらさが強いときは、公的な相談窓口もあります(参考:厚生労働省「こころの耳」)。


まとめ

  • 転職を繰り返すこと自体は、異常ではないと私は考えています
  • 続く・続かないは、根性ではなく「環境との相性」で決まっていた
  • HSPの気質があると、合わない環境で消耗が積み重なりやすい(断定ではなく傾向)
  • 転職回数そのものより、次を「どう選ぶか」が大切
  • 繰り返した経験は、自分に合う環境の条件を知るための過程でもあった

もし今、繰り返す自分を責めているなら、責める相手は自分ではないのかもしれない、と私はいま思っています。少しだけ視点を変えて、「どんな環境なら自分は力が出るか」から考えてみると、道が見えてくるかもしれません。


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