
- 自分に合う仕事が分からず、転職に踏み出せずにいるHSPの方
- 気持ちの整理が苦手で、自己分析や言語化に悩んでいる方
- 自分のペースで相談できる、やさしい転職サポートを探している方
このような思いを抱えている方に向けて、この記事では「今の自分の状態」に気づくヒントをご紹介します。
- 「なんとなく毎日が疲れる」
- 「この仕事、本当に自分に合ってるのかな…?」
もしこのように感じているなら、あなたは今“モヤモヤ期”にいるのかもしれませんでも、無理に転職を決断する必要はありません。まずは「自分がどの状態にいるのか」を知ることから始めることが大切です。
この記事では、HSPの職場ストレスを3つのタイプに分けて整理し、自分の状態を言葉にして整理するためのヒントをご紹介します。自分の内面を言葉にできるだけで、心が少し軽くなるかもしれません。 そんな「気づき」の第一歩になれば嬉しいです。
HSPの職場ストレスを「3つの層」に分ける
私自身の体験をもとに、HSPの職場ストレスには大きく3つの段階があると感じています。もちろん個人差はありますが、この3つの層に分けて整理すると、自分の状態をつかみやすくなります。まずは、以下の表を見ながら「今の自分はどこに近いか」を考えてみてください。
層 | 状態 | よくある心の声 |
---|---|---|
A層:限界手前 | 心身ともに限界が近い状態 | 「朝が来るのが怖くて眠れない」「行きたくないから起きれない」「考えすぎて頭が破裂しそう」 |
B層:モヤモヤ期 | 漠然とした疲労感や違和感が続いている | 「職場では常に気を張っていて神経がすり減る」「心を許せる人がいないまま日々が過ぎていく」「みんな普通に働けてるのに、うまくやれない自分が悪い気がする」 |
C層:予備軍 | 小さな違和感が出始めた初期段階 | 「会話がなんだか噛み合わずモヤモヤする」「ちょっとした音や視線に敏感に反応してしまう」「自分だけ周囲から浮いているような気がする」 |
この3層のうち、B層=モヤモヤ期は特に見逃されやすいのが特徴です。なぜなら、目に見える不調が少なく、仕事も一応こなせているため、「大したことはない」と自分でも思い込んでしまいやすいからです。
周囲にも気づかれにくく、相談しづらい雰囲気も重なって、気づいたときにはA層に進んでいるケースも少なくありません。
モヤモヤ期(B層)が一番多くて、一番見逃されやすい
特徴 | 状態の説明 | 具体的な例や感情 |
「まだ限界じゃない」と思ってしまう | 身体に異常が出ているわけではなく、仕事も表面的にはこなせているため深刻に捉えにくい | 「この程度で弱音を吐いちゃいけない」と自分に言い聞かせる |
「誰にも相談しづらい」 | 周囲に“普通に見えている”自分を壊したくない、相談=甘えに思えてしまう | 「こんなことで悩むのは自分が弱いから」「ちゃんと適応できないのは私のせいだ」と自分を責めてしまう |
放っておくとA層へ進行するリスク | 不調に気づかないまま我慢を重ね、ある日突然限界を迎える可能性がある | 「もっと早く気づいていれば…」と後悔することも |
モヤモヤを我慢し続けてしまうと、ある日突然限界を迎える可能性があります。 そのときには、「もっと早く気づいて対処できていればよかった」と後悔することになるかもしれません。
「HSPの私が経験した、“気づけなかった時期”のこと」

「この職場に馴染めないのは、自分のせいだ」
私も最初は、『自分の適応力が足りない、自分が弱い』と思い込んでいました。
振り返ると、当時の私は次のように考えていました。
- 4ヶ月で早期退職した職場では、「もっと頑張れたのに」と自分を責めていた
- 2年間続けた職場では、心がすり減っていくのを見て見ぬふりしていた
- 「環境が合わない」なんて考える余地もなく、自分の感じているつらさを否定していた
どちらのケースでも共通していたのは、次の感情です。
「うまくいかないのは自分が悪い」と思い込んでいたこと
今ならわかること
もちろん自身の適応能力や弱さの側面も一定あるでしょう。しかし、HSPにとっては、環境との相性が働きやすさに大きく影響します。
でも当時の私は、それを「甘え」と受け取り、受け入れることができませんでした。
だからこそ、今モヤモヤしているあなたには、自分だけを責めるのではなく、
「もしかしたら、環境が合っていないだけかもしれない」
そんな視点を持ってみてほしいと思います。この記事が、その気づきにつながればうれしいです。
今すぐ転職じゃなくてもいい。まずは「気づくこと」から始めよう
転職=今すぐ辞めること、ではありません。 本当に大事なのは、「自分に合う仕事や環境って、なんだろう?」と考えてみることです。
その第一歩として、おすすめなのが以下の記事です。
「自分を知る」ことは、決して自己中心的な行動ではありません。 むしろ、これからの働き方を考えるうえで、土台になる大切なスキルです。
モヤモヤ期を抜け出すための小さな行動ヒント(私が試してよかったこと)
ここでは「実際に筆者が試してみて、少しずつ気持ちが軽くなったこと」を3つご紹介します。
- 一人の時間をつくるようにしていた
- 私にとっては、ランチを一人で食べに行くことが、自分にとって静かに気持ちを整える時間になっていました。
- 誰にも干渉されない時間は、「何かを解決する」というより、ただ気を抜ける瞬間でした。頭の中が静かになり、自分のペースを取り戻す助けになっていたように思います。
- 帰り道にひと駅分歩く、夕方にコンビニでぼーっとするなど、「一人になれる静かな時間」を日常の中にちょっとだけ組み込むようにしていました。
- また、現実逃避的にゲームをしたり、YouTubeでぼーっと動画を見る時間も、「今だけは何も考えなくていい」と思える、私にとっての“安全地帯”でした。
- 頼れる相手がいれば、少しでも頼ってみる
- モヤモヤ期は「これくらい自分でなんとかしなきゃ」と思いがちですが、実際には周りが自然に助けてくれることも多いです。「今日ちょっといっぱいいっぱいで…」と一言伝えられるだけで、状況が変わることがあります。
- 特に「困ったら頼っていいんだ」と思える環境があると、一気に心が軽くなりました。信頼できる人に言葉を出すこと自体が、回復のスタートになります。
- また、「自分と似た気質かもしれない」と感じる人と出会えたことも、大きな安心感につながりました。HSPという言葉を使うのは少し勇気がいりましたが、「自分だけじゃなかった」と思えたことが、思っていた以上に救いになったことを覚えています。
- “今の職場以外の選択肢”に触れてみる
- 私自身にとっては「ブログ記事を書くこと」がそのきっかけになりました。転職サイトで求人を見る、適職診断を試す、副業を調べるなど、自分に合うペースで「こういう道もある」と知るだけでも、気持ちに余白が生まれます。
- 転職サイトで気になる求人を見てみる、適職診断をしてみるなど、行動というより「情報に触れるだけ」でも十分なステップです。
- 副業や在宅ワーク、部署異動など。知らなかった選択肢に触れるだけでも、気持ちに余白が生まれます
タイプ診断チェック|あなたは今どの段階にいる?
以下の5つの質問に、素直な気持ちでYES/NOをつけてみてください。
- 職場に行くだけで、どっと疲れる気がする
- 休みの日も、仕事のことが頭から離れない
- 何に疲れているのか、自分でもよく分からないことがある
- 他の人が気にしないことを、自分だけ気にしてしまう
- 最近、笑顔が減ったような気がする
診断結果(目安)
- YESが4〜5個 → A層(限界手前)
→ まずはしっかり休むことを最優先に。心と体の安全を守る行動を。 - YESが2〜3個 → B層(モヤモヤ期)
→ 無理に我慢せず、「今、ちょっとしんどいかも」と自覚することが第一歩です。 - YESが0〜1個 → C層(予備軍)
→ 小さな違和感に気づけているのは大事な感性。見過ごさず、大切にしてください。
※これはあくまで目安です。正解や不正解はありません。あなたの「感じ方」を信じてあげることが、一番大切です。
各層別アドバイス
A層のあなたへ(限界を感じている段階)
「朝が来るのが怖い」「仕事のことを考えるだけで動悸がする」。 そう感じているなら、それはあなたの心と体が発している本気のサインかもしれません。
この状態で頑張り続けるのは、本当に辛く、現在の環境では改善が難しいかもしれません。もし可能なら、まずはしっかり休んでください。 休職や相談など、勇気のいる選択かもしれませんが、「逃げ」ではなく「守る行動」です。
また、転職を検討することも重要です。
関連記事:まずは登録して選択肢を見てみよう!
心と体の安全があってこそ、次の一歩を考えられます。あなたは、まず自分を守ることからはじめましょう。
B層のあなたへ(モヤモヤが続いている段階)
「なんとなく毎日がしんどい」「でも説明できるほどじゃない」──そんな気持ちを抱えていませんか?
私もそうでした。「この程度で疲れてるなんて、自分が弱いのかな」と思っていました。 でも、HSPは環境からの刺激を敏感に受け取るので、知らず知らずのうちに心が消耗してしまいやすいんです。
今、できることがあるとすれば、
- 少しでも一人の時間をとって気持ちを整える
- 誰かに話してみる(話すだけでもスッキリします)
- 無理に答えを出そうとしない
この“揺らいでいる時期”は、じつは次の一歩に向けて必要な時間でもあります。 焦らず、今の自分の感覚に耳を傾けてあげてください。
※関連記事:HSP気質の方が転職活動を進める際の全体像を把握したい方は、こちらのガイドも参考にしてください
C層のあなたへ(小さな違和感に気づき始めた段階)
その「ちょっと合わないかも…」という感覚、すごく大切です。周りが平気そうでも、自分は違うと思えるのは、あなたの感受性が高い証拠ともいえます。
今のうちから「何が合わないんだろう?」と考えておくことが、次のモヤモヤを防ぐ大きなヒントになります。違和感を放置せず、まず自分の感覚を信じることから始めてみてください。
※関連記事:HSPで避けるべき職場の特徴について
私のまわりのHSP気質の人たちの声
「迷惑かけてるんじゃないかって、すぐ思ってしまう」
── 以前の職場で出会ったHSPの方の言葉
「相手が思っている以上に、顔色を気にしすぎてしまうんですよね」
── HSPの知人との会話より
「集中してるとき、顔がこわばってるって言われるのが気になって…」
── 同僚との雑談で印象に残ったひとこと
「他人の話に興味なさそうって言われたのがショックだった」
── 気を配っていたつもりが逆に誤解されていた体験
「初対面の人との雑談が苦手で、話していいことか考えすぎてしまう」
── 仕事での人間関係が特にしんどく感じる瞬間
「社内全体に向けたメールや資料、何度も見直してしまって送信に時間がかかる」
── 読み手の反応を考えすぎてしまうという声
まとめ|「辞めるかどうか」より、「今の自分に気づくこと」から
無理に辞める必要も、無理に我慢する必要もありません。どちらでもない「その間」にあるモヤモヤ期こそ、実は大切なサインです。
「どうして疲れるんだろう?」「どんな時に違和感を感じるんだろう?」
そんな風に少し立ち止まって、自分の状態を言葉にしてみるだけで、心がふっと軽くなることがあります。
転職する・しないの前に、「自分に合う働き方って何だろう?」と考える時間を、自分にプレゼントしてあげてください。
この記事が、その第一歩になればうれしいです。
📌 自分に合った仕事を、無理せず探したい方はこちらもおすすめです:
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