- みんな貯金ってどのくらいしているのかな?
- 中々お金が貯まらないけど、貯金ができる人は
- どうやって貯めているんだろう。
こういった疑問にFP歴10年の僕が解説します!
貯金額は平均値でなく中央値で見よう
まずは年代別の貯金額の『平均値』を見ていきましょう!
金融広報中央委員会の『知るぽると』を参照してみました。
- 20代 : 165万円
- 30代 : 529万円
- 40代 : 694万円
- 50代 : 1,194万円
- 60代 : 1,635万円
- 70代以上: 1,314万円
- 全体 : 1,139万円
参照:金融広報中央委員会「家計の金融行動における世論調査(二人以上世帯調査)」2019年
いかがでしょうか。こんな貯金ないよ!と思った方も多いのではないでしょうか。
では、もう一つ『中央値』という数値を見ていきましょう。
- 20代 : 71万円
- 30代 : 240万円
- 40代 : 365万円
- 50代 : 600万円
- 60代 : 650万円
- 70代以上: 460万円
- 全体 : 419万円
参照:金融広報中央委員会「家計の金融行動における世論調査(二人以上世帯調査)」2019年
さっきの『平均値』とずいぶん金額が違いますね。
結論いうと貯金額を見る場合、平均値よりも中央値で見ていくほうが、よりリアルに近い数値になります。
では『平均値』と『中央値』って何が違うのでしょうか。
平均値とは
平均値とは、すべての値を足してそのデータの個数で割った数値です。
例えば、A君~E君が次のような金額を貯金しているとします。
- A君100万円
- B君100万円
- C君200万円
- D君300万円
- E君4,000万円
この場合の平均値は
『(100万円+100万円+200万円+300万円+4,000万円)÷5』
という計算式になって平均値は940万円となります。
A君~D君は300万円以下の貯金額ですが、E君の4,000万円というとてもおおきな金額に引っ張られてしまっています。平均値は一つの大きな数値によってこのような影響を及ぼしてしまうことがあります。
中央値とは
一方、同じ条件で中央値だとどうなると思いますか?
中央値は全体のちょうど中央にある数値のことを言います。そのまんまですね(笑)
この場合、A~E君合わせて今5人いるので3番目の人の値を指します。
- A君100万円
- B君100万円
- C君200万円
- D君300万円
- E君4,000万円
この場合、C君の200万円が中央値です。身近な数値になってきましたね。
よくお金にまつわるニュースや報道などで色々な数値が出てきますが、この『平均値』と『中央値』どちらで話がされているか見極めるだけで見え方、受け取り方が変わりますよ!
これはマネーリテラシーを高める一歩です。意識してみましょう。
貯金は先取りして貯める!
次に、貯金をするためのコツをお伝えします。
500世帯以上の家計を僕も見てきましたが、貯金ができている人は共通していることが一つあります。
それは、シンプルかつ最強の公式です!
簡単ですね!
収入が入ったら先に貯金を取り出すことです。これが確実に貯まります。
なぜかというと、理由は大きく2つあります。
確実に貯金にお金が回る
貯金をするには、当たり前すぎるですが貯金にお金を回さないと貯まりません。
当たりまえすぎる話ですが、これができないから貯まらないんですね。
毎月残ったお金を貯金しよう、と思って生活していたら給料日前に『お金がない!』なんてことよくありませんか?こういったことが続くと結局貯金ができなくなってしまうんですね。
先に貯めれば、確実に貯蓄にお金を回すことができます。
支出を抑制することができる
次の理由としては、支出を抑えることにつながるからです。
先ほどの給料日前に『お金がない!』から貯金ができない、といった話にも関連しますが、要するに使いすぎてしまうからお金が足りなくなってしまうことがほとんどです。
つまり、先に収入が入ったら貯金を取り出し、その中で使っていけば一定額以上の支出にはつながりません。
中には、今は貯金できてないけど、収入が上がれば貯金ができる!なんて思っている人いませんか?
こういった人は、収入が上がっても貯金ができません。なぜかというと、その分使うお金も増えてしまうからです。
多くの家計を見てきて断言します!うまく貯金ができている人は、方法はいろいろあるにせよ毎月一定額を必ず貯める意識を持っています。それは収入の大小に限りません。
当たり前のことを当たり前にやる、これが貯金をしていくための第一歩です。
【貯金のコツ】使えない場所に!強制的に!
次に、貯め方のコツです。
- 強制的にひかれる
- 使えないところに貯める
この2つを意識すると良いでしょう。なぜかというと、勝手にひかれると貯める手間が省けます。
自分が意識しなくても勝手に引き落としされ続けていくとそれが当たり前となり気づいたら貯まっているからです。
また、せっかく貯めても、すぐ引き出せてしまったら貯まるものも貯まりませんよね。
このお金は絶対手を付けない!という強い意志があればよいですが、人はそこまで強くありません。
であれば、簡単には使えない状態にしてしまえばいいのです。
例えば次のような方法があります。
- 財形貯蓄制度
- 定期預金
- 積立投資
- 積立型保険
それぞれメリットデメリットがありますので、使い方は貯める目的や期間によって使い分ける必要があります。
貯め方の特徴についてはこちらの記事が参考になります。
【貯金の平均値・中央値】まとめ
普段、貯金の金額とか周りに聞くことは難しいですよね。平均値や中央値を見てみて色々な感想があったかと思います。
今すぐ先取貯蓄をやってみよう!と思いましたか?
ここまでお伝えしてもまだ腰が重い方がいるのであれば一つ驚愕の事実をお伝えします。
一般的に貯金ができるタイミングは人生で3回しかないと言われています。
- 独身時期
- 結婚してから子どもの教育費がピーク(高校や大学など)になるまで
- 子どもの教育費が終わってから引退するまで
要するに、一般的に教育費が一番かかる、高校生以降の時期や老後は貯金を取り崩す時期となってしまうので、お金を貯める!なんてことは普通は難しいです。
そうなると、その時期以外にお金を貯めるしかありません。
中には、子どもの教育費が終わったらすでに老後・・・なんてご家庭もあるかもしれませんね。
お金の貯め方については、次のような記事を参考にしてください。
また、自分自身でライフプランシミュレーションを作成するのも方法のひとつです。
気づいた今から始めるのが一番早いのです。
ぜひ行動です。参考にしてみてください。
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