教育費ってどんな貯め方ってどんな方法があるか知りたい
どういった貯め方はおすすめ?
教育費を貯める際の注意点はどんなところ
小さな子どもがいるご家庭やこれから子どもを考えているご家庭にとって、教育費の準備は考えなければいけない費用ですね。
人生の3大支出(住宅費・教育費・老後)のうちの一つです。
こちらの記事で、どういった貯め方が良いか、FP歴10年の僕が解説していきます。
【教育費の貯め方】基本は3種類
基本的に積立でお金を貯める方法は次の3つです。
- ・銀行預金で積立
- ・積立保険の活用
- ・積立投資の活用
それぞれのメリットデメリットを考えていきましょう。
こちらの記事でも同様の解説をしております。
銀行預金で積立
メリット①流動性が高い
当たり前に感じてしまいますが、普通預金であれば必要な時にいつでも引き出しができますね。
これは大きなメリットです。換金性が高いことを流動性といいます。
メリット②預金保護制度(ペイオフ)
定期預金や利息のつく普通預金などは、1金融機関につき預金者1人当たり、元本1,000万円までとその利息等が保護されます。いざ金融機関が破綻してしまった際自身のお金が補償されているかどうかというのはとても大切なことです。
デメリット①超低金利
なんといっても、ひとつは超低金利です。普通預金の金利が0.001%とかです。100万円を預けて一年間にいくら増えると思いますか?100円です(笑)ATMとかで手数料とられてしまったら元本割してしまいます。この感覚をしっかりと理解することがマネーリテラシーを上げるためには必要です。
デメリット②使いすぎてしまう可能性がある
先ほど、メリットで流動性があることを上げましたが、この部分は表裏一体でデメリットにもなりえます。ようするに、引き出しやすいということは使いやすいということです。
すぐ引き出せるから足りなければすぐに用意できてしまいますね。ちゃんと管理しなければ使いすぎてしまう、というのもデメリットになります。
保険で貯めるメリット・デメリット
保険というと、万が一の保障というイメージがあると思いますが、中には貯蓄性のある保険というものがあります。ここで詳しくは説明しませんが、保険を活用するメリットデメリットを解説します。
メリット①保障がついている
保険で貯めるメリットは、一番は保障です。万一(色々な万が一があります)があった際に蓄えている以上のお金が保険金として給付されます。例えば、一か月分しか保険料を払っていなくとも、万一の際は大きな保険金が給付されます。これはほかの金融商品にはない保険しかない特徴です。
メリット②お金が固定される
これは、メリットでもありデメリットでもありますが、強制的に積立を行うことで無駄に使うことを避けることができます。
デメリット①長期間貯め続ける必要がある
一般的に保険で貯める際は10年年以上、20年や30年と払い続けていくことが普通です。長い時間をかけていくと当然よりお金もたまりますが、途中でやめると元本割れしてしまうことが一般的なので払い続けていくことが一つのリスクとなります。
デメリット②:利回りが低い
保険は保障です。毎月払う保険料には保障に当たる経費も掛かっています。つまり、中長期で保険会社に資産を預ける割に利回りが低いです。続ければ確実に貯まり利回りも銀行預金よりは若干いいかもしれないかもしれませんが、あまり大きなメリットにはなりません。円建ての保険は年々金利が下がっています。一方外貨建ての保険は円建てに比べればかなり利回りが良いです。とはいえ、以前に比べれば利回りも下がってきていますので大きく増やす!という点ではメリットは低いです。
投資のメリット・デメリット
最後に投資です。これはとっても簡単ですね。
メリット①大きく資産を増やせる可能性がある
メリットは何といっても資産を増やせすことができる可能性があるということです。
デメリット①元本が保証されていない
デメリットはその逆です。将来の資金の額が約束されていません。増えることもありますが、マイナスもあります。これをリスクと呼びます。リスクというと一般的にはネガティブに感じる方もいるかもしれませんが、リスクとは増減の幅のことを言います。
【教育費の貯め方】おすすめは保険の積立!
それぞれの特徴を踏まえて、どの貯め方が最も良いのか考えてみましょう。
結論、教育費の積立で真っ先に考えるべきなのは『保険の積立』です。
なぜかというと、教育費の特性を考えた場合適しているのが保険だからです。
教育費の特徴①必ず必要となる費用
基本的に子どもがいる家庭であれば、教育費は将来必ずかかる費用です。
暗い話になりますが、両親に万が一不幸(死亡事故など)が起こったとしても教育費は必要となります。
そういった際にでも力を発揮するのが保険です。保険は保障がついています。万一の場合でもきちんと教育資金を残すことが可能です。必ず必要な資金だからこそ、不測の事態でもお金を残すことができる。これは銀行預金や投資ではできない方法です。
教育費の特徴②中期的に必要となる費用
教育費は子どもがまだ小さい場合、大体10年~15年後くらいを目安に貯めていく必要があります。
そうなると、その期間なるべく手を付けずに準備していく必要があります。
基本的に意思があれば、銀行預金でも手を付けずにいられることもありますが、保険であれば解約しない限り手元にお金を戻すことができません。また途中解約は多くの場合元本割れとなってしまい、損します。つまり、解約のハードルは意外に高いのです。
これはプラスにとらえれば、積立を辞めずに確実に貯めていける、ということにつながっていきます。
教育費の特徴③必要な時期が決まっている
基本的に教育費で一番お金がかかるのは、高校から大学などの16歳以降当たりでしょうか。もっと早い段階で私立学校など行かれる場合はより前倒しになりますが、おおむねいつ大きなお金がかかるかはイメージし易いかと思います。
必要な時期が決まっているという場合は、その際に確実に貯めている必要がありますよね。
例えば積立投資で貯めている場合、コロナやリーマンショックのような経済危機があった際は大きな下落が生じます。その際にちょうど教育資金が必要!などとなったら大きな損が出ます。
こういった意味では積立投資は優先順位が下がります。
【教育費の貯め方】保険で貯めるのがバランスが良い
このような理由から考えると、教育費の準備は以下のポイントが大切です。
- 必要な時期に
- 確実に
- お金を用意する
まさにこれに合致するのが保険の積立です。
- 固定金利型の商品であれば、積立を続ければ当初の予定通り(設計書通り)お金が貯まっていきます。
- 仮に万一不足の事態があれば保険の機能によって、保障が確保されています。また、基本的には銀行預金よりは多少利率が良いです。(保険の内容によってはそうとも限りません)
- 途中解約は損になるケースが多いので、途中解約もしにくい。
おススメの保険を知りたい方は、プロに聞いてみるのがおすすめです。
保険相談を行いたい方は保険見直し本舗などで相談してみると良いのではないでしょうか。
ただ、気を付けなければいけないのが、何が何でも保険が良い!と言っているわけではありません。
そもそも銀行預金である程度資金がすでにカバーできている方であれば、あえて保険で貯めずに積立投資でリスクをとってもいいですよね。
資産状況などによっても当然ことなりますので、そこは各ご家庭で考えていく必要があります。
また、教育費積立費用を捻出したい!という方は固定費の見直しも大切です。
こちらの記事などを参考にしてみてください。
教育費を貯める際の注意点
では、最後に教育費を貯める際に気を付けるポイントを考えてみましょう。
日々の生活とのバランスを考える
当然ですが、いくら教育費が必要だからと言って今の生活レベルに支障がでるような積立はやめるべきです。また、奥様が働いている方で先々働き方を変えて収入が減ることが見込まれている、なども想定して料金設定はするべきです。
そういった方の場合、保険の活用は最低限に抑え、残りは銀行預金などでフレキシブルにできるようにするなど対策が必要です。
急に費用が必要となった際にも備える
これは意外に多く聞くケースです。
高校以降の費用を考えて積立を設計した場合、子どもから急に『中学は私立行きたい!』などといわれ計画が狂ってしまう状況などが考えられます。
先ほども説明の通り、保険で途中解約してしまうと多くの場合損をしてしまいます。
そういった際に保険でも急な対応として『契約者貸付制度』といった制度があります。
これは、その時点の契約返戻金の一定範囲内で貸し付けを受けることができるといった制度です。
このような制度で対応できることがありますが、どちらにせよ借入なので少なからず利息がかかります。つまり、ある程度の現預金(キャッシュ)は大事ということです。
【教育費の貯め方】まとめ
いかがでしたでしょうか。
教育費の貯め方は一言で言ってしまえば、バランスがとても大切です。
バランスを見るには、自身でライフプラン設計をするのが一番です。
以下におススメの無料ライフプラン作成ツールを紹介しておきます。
また、ライフプランの具体的な作成方法については、こちらの記事で詳しく解説しております。
簡単に使えるので、ぜひ活用してみてください。
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