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「マグニフィカスタート」と「マグニフィカS」の違いを解説!デロンギ愛用者から見た比較ポイント10選!

デロンギ
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  • マグニフィカスタートとマグニフィカSってどこが違うの?
  • タイプ別にどちらの機種がおすすめか、選ぶポイントを教えてほしい
  • すでにマグニフィカSを持っている人は買い替えた方がいい?

エントリーモデルとして人気のマグニフィカシリーズに「マグニフィカスタート」が最新機種として2023年11月に発売されました。旧来から人気のマグニフィカSと最新機種のマグニフィカスタート、どちらを購入すべきか悩んでいる人も多いです。

結論としては以下のように考えています。

  • スタイリッシュな見た目や操作性を選びたいならマグニフィカスタートがおすすめ
  • スペシャルティコーヒーが飲みたいならマグニフィカスタートがおすすめ
  • デロンギの全自動コーヒーマシンをより安く手軽に楽しみたいならマグニフィカSがおすすめ(ただし、流通金額次第)

なお、僕は「マグニフィカS」を3年愛用していますが、そんな筆者から見た機種の違いを重要度別に解説しますのでぜひ参考にしてください!

【大きな違い】

  • 「タッチパネル式」か「ボタン・ダイヤル式」によるデザイン性と操作性
  • 「スペシャルティコーヒー」抽出の有無
  • 製品価格
  • ウォーターフィルター付属有無(どちらも設置は任意)

【細かな違い】

  • サイズや重量
  • 設定温度の種類
  • 豆量設定の自由度
  • コーヒー豆のカス受け容量
  • ミルクフロッサーでホットミルクが作れるかどうか
  • オートオフ機能の設定時間の違い
  1. マグニフィカSとマグニフィカスタートの違い10選
    1. デザインと操作性
      1. マグニフィカSはモダンなボタンやダイヤル式
      2. マグニフィカスタートはスタイリッシュなタッチパネル式
    2. 抽出種類の特徴
      1. マグニフィカスタートは「スペシャルティ」が抽出できる
      2. マグニフィカスタートも長く抽出すれば「ロングコーヒー」が作れる
    3. 製品価格はマグニフィカSの方が基本廉価だが変動するため一概に言えない
    4. マグニフィカスタートはウォーターフィルター付属
      1. ウォーターフィルター交換の目安は2ヶ月
      2. マグニフィカSでもつけられる!ただ、交換時期のお知らせはない
      3. 石灰除去の手間やコスト軽減ではなく、美味しくコーヒーを楽しむために活用する 
    5. マグニフィカSの方が若干小さくて軽い
    6. 抽出の温度設定はマグニフィカSの方が1段階多い
    7. 豆量設定(コーヒー濃度)
      1. マグニフィカスタートはタッチネルで3択
      2. マグニフィカSはダイヤル式のため無段階
    8. コーヒー豆のカス受け容量はマグニフィカスタートが若干大きい
    9. マグニフィカSはホットミルクが作れる
    10. オートオフ機能の設定時間
  2. どちらの機種がおすすめか
    1. マグニフィカスタートがおすすめの人
    2. マグニフィカSがおすすめな人
    3. マグニフィカSからマグニフィカスタートへ買い替えは検討すべきか
  3. 最後に

マグニフィカSとマグニフィカスタートの違い10選

各機種の特徴をまとめると次のようになっています。

項目マグニフィカスタートマグニフィカS
デザインと操作性タッチパネル式ボタン・ダイヤル式
抽出種類の特徴スペシャルティのモードありロングコーヒーの選択ボタンあり
製品価格10万円前後7万円前後
ウォーターフィルター元から付属・プログラム認識あり付属せず・プログラム認識なし
サイズや重量幅240x奥行440x高350(mm)
本体質量 : 9.5(kg)
幅238x奥行430x高350(mm)
本体質量 : 9.0(kg)
設定温度の種類3段階(低温・中温・高温)4段階(低温、低中温、高中温、高音)
豆量設定(コーヒー濃度)3段階(選択式のため)無段階(ダイヤル式のため)
コーヒー豆のカス受け容量(目安)1杯抽出:15回分
2杯抽出:13回分
1杯抽出:14回分
2杯抽出:10回分
ミルクフロッサーフォームミルク(泡状の牛乳)・フォームミルク(泡状の牛乳)
・ホットミルク(泡立てないで温めた牛乳)
オートオフ機能の設定時間4段階(15分、30分、1時間、3時間)5段階(15分、30分、1時間、2時間、3時間)

デザインと操作性

マグニフィカスタートマグニフィカS
タッチパネル式ボタン・ダイヤル式

マグニフィカSとマグニフィカスタートの1つの大きな違いはデザインと操作性です。

マグニフィカSはモダンなボタンやダイヤル式

マグニフィカSはボタンやダイヤルで操作するモダンなスタイルです。

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どこか飽きのこない無骨なデザインがいつまでも愛される理由かもしれません。

使用するコーヒー豆の量を調整する際は真ん中のダイヤルを回して調整します。

大袈裟かもしれませんが、ダイヤルを回す際の少しカチカチと鳴る、このアナログな手触りが全自動マシンながら自ら操作している感じを醸し出しています。

マグニフィカスタートはスタイリッシュなタッチパネル式

マグニフィカスタートは丸みを帯びたデザインとタッチパネルによるスタイリッシュなデザインが特徴です。

使用するコーヒー豆の量も3段階で選択のため、直感的な操作ができます。

抽出種類の特徴

各機種による抽出種類は次のとおりです。

コーヒー種類マグニフィカスタート マグニフィカS 
エスプレッソ
ロングコーヒー
スペシャルティ
ミルクメニュー

マグニフィカスタートは「スペシャルティ」が抽出できる

マグニフィカスタートは「スペシャルティ」が抽出できる点が一番の違いです。

スペシャルティはすっきりした繊細な味わいを演出したフルーティなライトコーヒー

公式HP デロンギなら様々なコーヒーが愉しめる(https://barista.delonghi.co.jp/lp/lp012.html)

中煎り〜やや浅煎りの豆と相性が良いため、深煎りではなくライトな味わいが好みの方はおすすめの抽出方法となっています。

マグニフィカスタートも長く抽出すれば「ロングコーヒー」が作れる

マグニフィカスタートにロングコーヒーの抽出機能はありませんが、簡単に作れます。

ロングコーヒーはエスプレッソを長く抽出したもののため、通常のエスプレッソを作って抽出量を増やすだけです。

抽出量を増やしたいときは

抽出終了後(ポンプの動作音が止まった後)、メニューのランプが高速点滅している間にサイドメニューアイコンを押すと、押している間コーヒーが抽出されます。メニューアイコンを離すと抽出が止まります。

マグニフィカスタート取扱説明書(https://barista.delonghi.co.jp/assets/pdf/ecam22020b/ecam22020b.pdf)z

ワンタッチで作れませんが、通常のエスプレッソを作って抽出が終わりかける時に再度ボタンを押すと継続して抽出が続くので、好みのタイミングまで抽出量を増やせます。

製品価格はマグニフィカSの方が基本廉価だが変動するため一概に言えない

基本の製品価格ではマグニフィカSの方が廉価です。しかし、マグニフィカSは基本品薄のため価格が高騰しており、一概にどちらが安いかは分かりません。

参考までに、2024年6月時点の価格を抜粋します。

  • マグニフィカスタート:99,800円(税込)/デロンギ公式HP
  • マグニフィカS:90,000円(税込)/Amazon
  • マグニフィカS:92,800円(税込)/デロンギ公式HP

このように、さほど価格が変わらないこともありますので、購入時点で判断することが大切です。

マグニフィカスタートはウォーターフィルター付属

マグニフィカスタートとマグニフィカSでは付属品が違います。

マグニフィカスタートは製品購入時点で最初から付属!

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給水タンク内部に設置し、

  1. マシン内部の石灰付着を軽減し
  2. 石灰除去作業の頻度を少なくし
  3. コーヒーの風味をより感じさせる

効果があります。

マシン内部への石灰分の付着を軽減し、除石灰作業の頻度を少なくする、軟水化フィルターです。また、一般的に、ミネラル分はコーヒーの味わいを変化させる性質があります。ミネラル分の少ない軟水は、ミネラル分の多い硬水に比べ、コーヒー豆の持つ風味が感じやすいとされています。
ウォーターフィルターを使用しミネラル分の少ない軟水化を行なうことで、コーヒー本来の味や香りをお楽しみいただけます。

デロンギ公式HPより

ウォーターフィルター交換の目安は2ヶ月

ウォーターフィルターの交換時期は、下記のとおりです。

  • 使用開始から2か月経過したとき
  • 本製品を3週間以上使用しなかったとき

マグニフィカスタートの場合、交換時期はコントールパネル上で該当のアイコンが光って知らせてくれます。

マグニフィカSでもつけられる!ただ、交換時期のお知らせはない

ウォーターフィルターはマグニフィカSでも設置ができます。

しかし、マグニフィカスタートと異なり、プログラム認識されていないので、交換時期のお知らせはありません。自身で交換のタイミングを管理する必要があります。

※ECAM55085MS,ECAM35055Bでは本体において「プログラム認識」されますが、他機種についてはプログラム認識はされません。お取替え時期についてはご自身でご記録下さい。

デロンギ 公式オンラインショップ

石灰除去の手間やコスト軽減ではなく、美味しくコーヒーを楽しむために活用する 

ウォーターフィルターの価格は1,980円/個です。

2ヶ月に1回交換する場合、単純計算で年間6個、約12,000円かかる計算になります。

一方、石灰除去の頻度や除去剤の費用を見てみると次の通りです。

  • 石灰除去の作業は約3ヶ月〜6ヶ月に1回程度
  • 除石灰剤の価格は2つで1,500円ほど

石灰除去にかかる費用が年間3,000円〜6,000円ほどと考えると、ウォーターフィルターをつけることで石灰除去のタイミングがどの程度頻度少なくなるかがポイントになります。

しかし、除石灰剤の方がウォーターフィルターより圧倒的に価格が安いためコスパでウォーターフィルターの設置を検討するのはあまり得策ではありません。

そのため、ウォーターフィルターはコーヒーをより美味しく楽しむための活用がおすすめです。

マグニフィカSの方が若干小さくて軽い

マグニフィカスタートマグニフィカS
サイズ幅240x奥行440x高350(mm)幅238x奥行430x高350(mm)
重さ本体質量 : 9.5(kg)本体質量 : 9.0(kg)

具体的に違いは次の3点です。

  • 横幅が0.2mm小さい
  • 奥行きが1cm小さい
  • 500g軽い

あえて考えるのであれば、500gの差は比較的大きい可能性があります。しかし、そもそもコーヒーマシン自体を頻繁に動かすことの方が少ないはずなので、設置場所をギリギリのサイズで想定している方以外はさほど気にする必要はありません。

抽出の温度設定はマグニフィカSの方が1段階多い

マグニフィカスタートマグニフィカS
3段階(低温・中温・高温)4段階(低温、低中温、高中温、高音)

マグニフィカスタートと比較するとマグニフィカSの方が1段階多いです。

抽出温度が高いほどコーヒーの味わいはしっかりとして苦味成分などが引き出されます。しかし、雑味も引き出してしまうため、コーヒー豆の品質が良くない場合は味を損なう可能性があります。

逆に湯温を低くするとまろやかな味わいに仕上がり、一般的に深煎りのコーヒーに適しています。

温度設定の違いは、繊細にコーヒーを楽しみたい人は気にするポイントかもしれませんが、マグニフィカスタートも温度を選べる上、大きな違いになりづらいので、強いこだわりがなければさほど気にする必要はありません。

豆量設定(コーヒー濃度)

マグニフィカスタートマグニフィカS
3段階(選択式のため)無段階(ダイヤル式のため)

選びやすさでしたらマグニフィカスタート、操作の細かさであればマグニフィカS、という分け方になります。

ただマグニフィカSを利用している僕からすると、ダイヤルで微調整ができるとはいえ、ざっくりと変えているだけです。ここもこだわりが強くない方であればさほど気にする必要ないポイントです。

マグニフィカスタートはタッチネルで3択

微調整はできませんが、ワンタッチでわかりやすく操作できます。

マグニフィカSはダイヤル式のため無段階

マグニフィカSはカチカチとダイヤルを回すことで豆量を調整します。

コーヒー豆のカス受け容量はマグニフィカスタートが若干大きい

マグニフィカスタートマグニフィカS
1杯抽出:15回分 
2杯抽出:13回分
1杯抽出:14回分
2杯抽出:10回分

コーヒーを抽出した後にコーヒーカスは自動でカス受けにたまっていきます。

いっぱいになると点滅などで教えてくれるので、捨てる必要があるわけですが、カス受けの容量が若干マグニフィカスタートの方が大きいです。

しかし、抽出が1回や2回程度の違いに加えて、基本毎日掃除することも推奨(我が家は守ってませんが)されておりますので、あまり気にする必要のない違いといえます。

マグニフィカSはホットミルクが作れる

マグニフィカスタートマグニフィカS
フォームミルク(泡状の牛乳)・フォームミルク(泡状の牛乳)
・スチームミルク(泡立てないで温めた牛乳)
https://barista.delonghi.co.jp/perfect/latte.html

どちらの機種も、スチームノズルを使うことでふわふわのスチームミルクを作り、ミルクメニューを楽しむことができます。

マグニフィカSはスチームミルクが作れます。いわゆるカフェラテなどに必要なホットミルクです。

カフェラテのコーヒーレシピ

マグニフィカSはフォームミルクだけではなく、スチームミルクができる点が優れております。しかし、ホットミルクであれば電子レンジで牛乳を温めれば作れるので、さほど気にする必要はありません。

マグニフィカスタートでもフォームミルクは作れるので多くのミルクメニューが楽しめます。

オートオフ機能の設定時間

マグニフィカスタートマグニフィカS
4段階(15分、30分、1時間、3時間)5段階(15分、30分、1時間、2時間、3時間)

結論、マグニフィカSの場合、2時間があるという違いのみです。

オートオフ機能とは、電源が自動的に切れるタイミングを設定できる機能です。

電源が落ちるタイミングで内部の自動洗浄も行ってくれるので、生活していると洗浄音が若干気になります。最初は30分で設定していましたが、あまりに頻繁に電源が切れて音が気になってしまったため、今の設定は2時間です。

僕の場合、たまたまマグニフィカスタートで設定ができない2時間タイマーを設定していますが、製品を選ぶ際に大きな影響を与えるポイントではないので、違いがある認識程度で十分なポイントです。

どちらの機種がおすすめか

大小の違いがある中でそれぞれの機種がおすすめの人をまとめました。

マグニフィカスタートがおすすめの人

  • スタイリッシュな最新のコーヒーマシンを楽しみたい
  • スペシャルティコーヒーが飲みたい
  • 抽出温度や豆量をより細かく調整したい人

一番の違いは「スペシャルティコーヒーが飲める」点です。

これはマグニフィカSで補い切れない部分なので、スペシャルティコーヒーを楽しみたい人はマグニフィカスタート一択です。

また、タッチパネルの格好良さはマグニフィカSにはありません。価格の違いはありますが、マグニフィカSも高騰しておりそこまで価格差がないケースも考えられます。

見た目が好みであれば、最終的に両機種の価格差を見てぜひ判断してください。

マグニフィカSがおすすめな人

  • モダンなスタイルの機種を楽しみたい
  • スペシャルティコーヒーの機能は不要
  • 価格を抑えてデロンギの全自動コーヒーを楽しみたい
  • 抽出温度や豆量など、抽出の仕方によりこだわりたい人

スペシャルティコーヒーが抽出できなくても問題ない、という方が大前提です。

また、デザインは好みですがボタンやダイヤル型のスタイルが好きな人にはおすすの機種となります。

価格はマグニフィカスタートに比べて廉価ですが、常に変動しているため実際そこまで変わらないこともあり、購入時点でいくらかは確認が必要です。

なお、抽出の設定がより細かくできますが、あくまでマグニフィカスタートと比べた場合、となります。この違いにこだわりを持つ方は両機種以外も選択肢となりますので、より広く検討されることをおすすめします。

マグニフィカSからマグニフィカスタートへ買い替えは検討すべきか

  • デザインにどうしても惹かれる
  • スペシャルティが飲める

この2点に強い思いがあれば、購入を検討しても良いかと思いますが、それ以外では買い替えする理由としては弱いかと考えます。

僕も最初は「見た目」に大きく惹かれましたが、買い替えるほど機能的な違いがないので結局マグニフィカSで落ち着いています。それくらいマグニフィカSが万能ともいえますね。

最後に

デロンギのマグニフィカSとマグニフィカスタートは、それぞれ異なる魅力を持つ素晴らしい全自動コーヒーマシンです。

どちらを選んでも、きっと毎日のコーヒータイムがより充実したものになること間違い無いので、自分のコーヒーライフスタイルに合わせて、最適な一台を選んでください。

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