
- マグニフィカスタートとマグニフィカSってどこが違うの?
- タイプ別にどちらの機種がおすすめか、選ぶポイントを教えてほしい
- すでにマグニフィカSを持っている人は買い替えた方がいい?
エントリーモデルとして長年人気を集めているマグニフィカシリーズに、2024年11月、新たに「マグニエントリーモデルとして親しまれているマグニフィカシリーズに、2024年11月発売の最新モデル「マグニフィカスタート」が加わりました。
これにより、これまで愛用されてきたマグニフィカSとの違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、マグニフィカSを3年以上愛用している筆者の目線から、両モデルの違いと、それぞれのおすすめポイントを丁寧に解説していきます!
- スタイリッシュな見た目や直感的な操作性を重視するなら「マグニフィカスタート」
- スペシャルティコーヒーを楽しみたい方も「マグニフィカスタート」
- 価格重視でデロンギの全自動マシンを体験したいなら「マグニフィカS」がおすすめ(価格差次第)
それではここから、重要なポイントを中心に両機種の違いを10項目で比較していきます。ぜひ購入検討や買い替え時の参考にしてみてください。

【大きな違い】
- 「タッチパネル式」か「ボタン・ダイヤル式」によるデザイン性と操作性
- 「スペシャルティコーヒー」抽出の有無
- 製品価格
- ウォーターフィルター付属の有無(どちらも設置は任意)
【細かな違い】
- サイズや重量
- 設定温度の種類
- 豆量設定の自由度
- コーヒー豆のカス受け容量
- ミルクフロッサーでホットミルクが作れるかどうか
- オートオフ機能の設定時間の違い

マグニフィカSとマグニフィカスタートの違い10選
両モデルの主な違いを分かりやすく一覧で比較しました。
項目 | マグニフィカスタート | マグニフィカS |
デザインと操作性 | タッチパネル式 | ボタン・ダイヤル式 |
抽出種類の特徴 | スペシャルティのモードあり | ロングコーヒーの選択ボタンあり |
製品価格 | 10万円前後 | 7万円前後 |
ウォーターフィルター | 元から付属・プログラム認識あり | 付属せず・プログラム認識なし |
サイズや重量 | 幅240x奥行440x高350(mm) 本体質量:9.5kg | 幅238x奥行430x高350(mm) 本体質量:9.0kg |
設定温度の種類 | 3段階(低・中・高温) | 4段階(低〜高音まで) |
豆量設定 | 3段階(選択式) | 無段階(ダイヤル式) |
カス受け容量 | 1杯:15回分 2杯:13回分 | 1杯:14回分 2杯:10回分 |
ミルクフロッサー | フォームミルク対応 | フォーム&ホットミルク対応 |
オートオフ設定 | 4段階(15分〜3時間) | 5段階(15分〜3時間) |
デザインと操作性
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
タッチパネル式 | ボタン・ダイヤル式 |
マグニフィカスタートとマグニフィカSで最も大きく異なるのが操作性とデザインの印象です。
マグニフィカSは無骨な操作感が魅力
マグニフィカSは、物理的なボタンとダイヤル操作が特徴の、どこかレトロでモダンな佇まい。長年使っても飽きがこないデザインが魅力です。

中央のダイヤルを回して豆量を調整する際、「カチッカチッ」と音がする感触があり、アナログな操作感を楽しむことができます。
マグニフィカスタートは洗練されたタッチパネル
一方のマグニフィカスタートは、丸みのあるデザインとスタイリッシュなタッチパネルを採用。
コーヒー豆の濃さも3段階で直感的に選べるので、初めての方でも操作に迷いません。

見た目の好みや日常の使いやすさを重視したい方にとって、大きな選定ポイントになるでしょう。
抽出種類の特徴
マグニフィカスタートとマグニフィカSでは、搭載されている抽出メニューにも違いがあります。
コーヒー種類 | マグニフィカスタート | マグニフィカS |
エスプレッソ | ○ | ○ |
ロングコーヒー | − | ○ |
スペシャルティ | ○ | − |
ミルクメニュー | ○ | ○ |
マグニフィカスタートは「スペシャルティ」が抽出できる
マグニフィカスタートの最大の特徴が「スペシャルティ」コーヒーの抽出が可能な点です。
スペシャルティとは、フルーティーで繊細な風味が楽しめる、ライトな味わいのコーヒーです。
出典:デロンギ公式HP
中煎りやや浅煎りの豆との相性が良く、深煎り派ではない方におすすめの味わいです。
ロングコーヒーはSに搭載/スタートでも応用可能
マグニフィカSではワンタッチでロングコーヒーが抽出可能です。
一方、マグニフィカスタートには専用ボタンはありませんが、エスプレッソを長く抽出することでロングに近づけることが可能です。
抽出後、メニューランプが高速点滅中に再度ボタンを押すと、押している間コーヒーの抽出を継続できます。
取扱説明書:ECAM22020B
つまり、ロングボタンがなくても応用で対応可能。こだわりがなければ、そこまで大きな差ではないかもしれません。
製品価格はマグニフィカSの方が基本廉価だが変動するため一概に言えない
基本的な定価ではマグニフィカSの方が価格は安めです。ただし、Sは品薄傾向にあり、タイミングによってはマグニフィカスタートと大差ない価格になっていることも。
2024年6月時点の実売価格の参考例はこちらです。
- マグニフィカスタート:99,800円(税込) / デロンギ公式HP

- マグニフィカS:90,000円(税込) / Amazon

- マグニフィカS:92,800円(税込) / デロンギ公式HP

このように価格差がないケースもあるため、購入するタイミングでの価格比較が非常に大切です。
マグニフィカスタートはウォーターフィルター付属
実は、マグニフィカスタートには購入時点でウォーターフィルターが付属しています。

フィルターを使うことで以下のような効果が得られます。
- 石灰の付着を軽減してマシンの寿命が延びる
- 除石灰作業の頻度を減らせる
- コーヒーの風味がよりクリアに感じられる
軟水化によってミネラル分を減らし、コーヒー豆本来の味わいを引き出します。
デロンギ公式HPより
交換の目安は「2ヶ月に1回 or 3週間以上未使用時」です。
スタートでは、交換時期になるとアイコンが点灯してお知らせしてくれる機能も搭載されています。
一方、マグニフィカSもフィルター設置は可能ですが、交換タイミングを自分で管理する必要があります。
※一部上位機種以外では、プログラム認識されません。
デロンギ公式オンラインショップ
マグニフィカSの方が若干小さくて軽い
マグニフィカスタート | マグニフィカS | |
サイズ | 幅240×奥行440×高350(mm) | 幅238×奥行430×高350(mm) |
重さ | 9.5kg | 9.0kg |
サイズや重さの違いはわずかですが、500gの差は地味に効く可能性も。設置スペースに余裕がある方なら、そこまで気にする必要はないでしょう。
抽出の温度設定はマグニフィカSの方が1段階多い
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
3段階(低・中・高温) | 4段階(低・低中・高中・高温) |
温度が高いと味がしっかり出ますが、雑味も出やすくなります。
低温だとまろやかになります。コーヒーの個性や好みに応じて調整したい方はチェックポイントです。
豆量設定(コーヒー濃度)はSの方が自由度あり
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
3段階(選択式) | 無段階(ダイヤル式) |

無段階の方が微調整はしやすいですが、実際はざっくり調整する人が多いです。よほどこだわりがなければ、スタートの3段階でも十分です。
コーヒー豆のカス受け容量はスタートの方が少し多い
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
1杯:15回分 2杯:13回分 | 1杯:14回分 2杯:10回分 |

1〜2回分の違いではありますが、毎日使うならスタートの方が少しだけ手間が減るかもしれません。ただし基本的には、こまめに掃除が推奨されている部分なので、過度な期待は禁物です。
マグニフィカSはホットミルクも作れる
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
フォームミルク(泡状のミルク)のみ | フォームミルク+ホットミルク両対応 |

マグニフィカSは、泡立てないで牛乳を温めるホットミルク(スチームミルク)にも対応。
カフェラテやホットミルクを作りたい方にはうれしいポイントです。
ただし、電子レンジで代替できるため大きな差にはなりにくいとも言えます。
なお、マグニフィカスタートでもふわふわのフォームミルクはしっかり作れますので、カプチーノやラテメニューは充分楽しめます☕
オートオフ機能はSの方が細かく設定可能
マグニフィカスタート | マグニフィカS |
4段階(15分/30分/1時間/3時間) | 5段階(15分/30分/1時間/2時間/3時間) |
自動で電源がオフになる「オートオフ機能」は、Sの方が1段階多く、2時間設定が可能です。
筆者も実際、最初は30分設定にしていましたが、頻繁に電源が落ちることで洗浄音が気になることがあり、現在は2時間設定にしています。
ただし、これは「静音性やタイミングの好み」によるもので、決定的なデメリットにはなりにくい違いといえます。
どちらの機種がおすすめか
ここまでの違いを踏まえて、以下のようなタイプの方にそれぞれおすすめです。
マグニフィカスタートがおすすめの人
- スタイリッシュで新しいモデルを選びたい
- スペシャルティコーヒーを楽しみたい
- 操作性やメンテナンスを直感的に行いたい
最大のメリットは、スペシャルティコーヒーが抽出できる唯一のモデルであること。この点に惹かれる方には、マグニフィカスタートが断然おすすめです。
さらに、価格差も小さくなっていることが多いため、デザイン性や操作性を重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
マグニフィカSがおすすめの人
- クラシカルで落ち着いたデザインが好き
- 価格をなるべく抑えたい
- スペシャルティにこだわらない
- 豆量や温度などをより細かく調整したい
とはいえ、機能的には今もなお非常に完成度が高いため、実用性重視の方には引き続き有力な選択肢です。
また、価格は常に変動しているため、購入時点での価格チェックが非常に重要です。
マグニフィカSからスタートへの買い替えはあり?
- デザインやタッチパネルの使いやすさに惹かれている
- スペシャルティコーヒーをぜひ飲んでみたい
このような思いがある方であれば、買い替えを検討する価値は十分あります。
ただし、それ以外では機能的な大きな差は少ないため、今のマグニフィカSに満足しているなら無理に買い換える必要はないとも言えます。
最後に
マグニフィカスタートとマグニフィカSは、それぞれに魅力があり、好みによって選ぶポイントが異なります。
自分のコーヒーライフにどんな体験を求めるかを考えて、後悔のない選択をしてください。
どちらを選んでも、きっと毎日のコーヒー時間が豊かになること間違いなしです!
\あなたにぴったりの一台を見つけて、理想のコーヒータイムをはじめましょう☕/
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